クラミジアの治療薬ジスロマックとは

ジスロマック

ジスロマックは多くの疾患の治療に用いられる薬であり、咽頭炎、扁桃腺、急性気管支炎、肺炎、副鼻腔炎、クラミジアによる尿道炎に用いられます。
ジスロマックの成分名はアジスロマイシンであり、この成分がクラミジアをはじめとする多くの菌を殺す作用をもつのです。
抗生物質として使われる薬剤の一つです。抗生物質は多くの作用機序のものがあり、うまく使うことが必要になります。
そこで、うまく使うとはなんだろうかという話になりますが、同じ抗生物質を長い間飲みすぎないことが必要です。
具体的には同じ抗生物質を1か月以上ものんでいるのに菌がなくならない場合には、その菌には服用中の抗生物質は効きません。

一方で、最初は効いていたにもかかわらず、何度も飲んでいるうちに効かなくなってしまうことがあります。
そのような菌のことを薬剤耐性菌といいます。
菌は一度死んでしまって、また別の感染源から感染したとしても耐性菌になることはないのですが、菌がすべて死ぬ前に途中で服用することをやめてしまった場合には、死にかけの菌が、二度とその薬で死ぬことがないように、耐性化します。
こうして薬剤耐性菌が生まれます。多くの抗菌薬が開発された経緯として、耐性菌と研究者のいたちごっこがあります。

ジスロマックに含まれる、アジスロマイシンはマクロライド系抗生物質と呼ばれ、このタイプの抗生物質の副作用として、下痢や肝機能値の変化が報告されています。
一時的ではありますが、腸内の腸内細菌も殺してしまうことにより、下痢になるケースがあります。
クラミジアの菌を殺すためにはやむを得ない副作用といえるのではないでしょうか。
副作用としては非常に少ない部類に入るため、安心して使うことができます。

アジスロマイシンは肺炎などの急性の疾患の際には、点滴などで使用することができるのも特徴です。
高齢者の中には腎臓の機能が低下している場合には、肝臓で代謝される、ジスロマックが使われることも少なくありません。
その代わりに、肝臓の数値が上がる傾向にあるのが特徴ですので、肝機能値の数値が高めの方には別の薬の選択肢もあります。

クラミジアなどの性病の多くはジスロマックを飲むことで簡単に治ります。しかしながら上記でも述べたとおり、薬剤耐性菌にはくれぐれも注意する必要があります。
ジスロマックが効かなくなればレボフロキサシンなどの薬もありますが、中途半端な薬の飲み方は、薬の選択肢をただただ減らしていくだけです。

ジスロマックは歯科でも使用される信頼度の高い薬

ジスロマックは歯科でも抜歯後の感染予防などの抗生物質として使用されています。
ジスロマックは発売からすでに15年以上経過しており、安全性も確立されていることから多くの歯科医の信頼があるため、非常に多く使われております。
薬の信頼とはやはり多くの人に使って確立させていくしかありません。
その点では、近年発売された抗生物質に比べると圧倒的に多くの実績があるため、歯科の治療にも多く用いられております。

歯科医の多くは製薬会社の営業が来ないため、情報を口コミで得るケースが多いようですが、ジスロマックの信頼に対する口コミもあるようです。
歯科領域でも使用されるぐらいですので、安全性は高く評価されています。歯科医に来る患者さんの多くは肝機能値が高いといったことや、下痢に悩んでいる患者さんは少ないことからも積極的な処方が可能になっています。

薬の安全性情報は医療機関に搬入されるパッケージの中に添付文書という書類が入っており、日々、歯科医にも届けられています。
新薬の場合は数か月単位で安全性情報の記載内容が変わることもありますが、市販からすでに時間が経過していることから、情報が増えることはないと考えても問題ないかと思います。