淋病はどんな人がかかりやすい?

20~30代

淋病は、主に性交渉などによって感染するSTDです。
そのため、性行動が活発な年代(20代~30代前半)がかかりやすい傾向にあります。
また、年齢が上がるにつれ患者数は減少します。
感染経路として、粘膜と粘膜が直接接触することにより感染するため、コンドーム無しでの性交渉を持つことでリスクは高まります。
よって、頻繁に不特定多数の人とコンドーム無しでの性交渉を持つ場合は、淋病にかかりやすいです。

また、海外旅行の際にも注意が必要です。
海外渡航の際に、軽い気持ちで知り合ったばかりの人と関係を持ったり、頻繁な性交渉を行うという旅行者が後を絶ちません。
しかし、海外においては淋病の感染者が多い地域もあります。
特に、東南アジアやアフリカ大陸などの発展途上国では感染率が高いです。
コンドーム無しでの性交渉は淋病に非常にかかりやすいと言えます。

そして、淋病はクラミジアやHIVなどの感染と合併することも多いです。
すでに、性感染症にかかっている場合、免疫力が低下してしまうので、ほかの病気にもかかりやすくなるためです。
淋病患者のおよそ20~30パーセント程度が性器クラジミアも併発しています。
淋病やクラミジアは感染の自覚が難しいことも多く、気づかない間に感染や併発を起こしていることがあります。

淋病は治療を行わず、放置しつづけ末期となると、不妊症の要因ともなりえます。
また、末期には、血液や関節にまで活動を広げ、生命の危機的状況にまで至るおそれまであります。
心当たりがある場合は放置せず、一度検査してみることをお勧めします。
治療や検査を怠った場合、悪化したり末期状態に陥るかもしれません。

さらに、淋病は母子感染(垂直感染)のリスクもあります。
感染した女性が出産する場合、新生児が産道を通る際に感染をおこす場合(産道感染)があります。
産道感染が起きると、新生児は淋菌性結膜炎や敗血症、関節炎などを起こすことがあり、注意が必要です。

淋病を予防するためには、コンドームを必ず使用すること、不特定多数との性交渉は避けることが重要です。
コンドーム無しで性交渉を行った場合、1回の性交渉において30パーセント程度の高い感染率があります。
そして、回数が増加するほど感染率が上昇することは言うまでもありません。

また、性交渉によって感染する性感染症は淋病以外にも数多く存在します。
そのため、不特定多数と頻繁に性交渉を行うことは、他の性感染症への感染リスクも増大させることとなります。
気づいたら「性感染症のデパート」となってしまう場合も考えられます。

抗生物質が効かない!スーパー淋病が恐ろしい

淋病の治療は主に抗生物質で行われます。
しかし、近年淋菌はさまざまな抗生物質に耐性のある耐性菌が多くなっています。
耐性菌は抗生物質の乱用や内服を途中で中断してしまうことが要因だと言われています。
中途半端な内服によって、抗生物質が効きにくい菌だけが生き残ってしまい耐性菌となってしまうためです。
耐性菌が増加した結果、確実に効果がある抗生物質が少なくなっており、問題になっています。

現在、耐性菌でも効果があるとされ、使用されている抗生物質に、セフトリアキソンがあります。
セフトリアキソンは、点滴、または注射により投与されます。
保険適用の抗生物質であり、ほぼ確実な効果が期待できます。ほとんどの場合は1回で淋病が完治します。
もし1回の治療で効果が薄ければ、セフトリアキソンの用量を増やして2回投与します。
よって、セフトリアキソンは病院で第一選択されている抗生物質の1つです。

しかし、近年、そのセフトリアキソンにも耐性を持った淋病が報告されており、話題となりました。
抗生物質が効かない淋菌ということで、「スーパー淋病」と呼ばれています。
耐性を持つ抗生物質が多くなるほど、治療が困難になることは言うまでもありません。
耐性菌を増やさないためにも、抗生物質の乱用を避け、医師から処方された抗生物質は途中で内服中断せず、医師が完治したと診断するまで、治療を継続しましょう。